入院記録#2
来週退院、ということになった。
やっとだ、やっと。泣いて喜んだ。
その次の日、同室の人が結核だった。
真横だったから、これから2年間、定期的に検査を受けることになった。
その次の日、同じ階でコロナ患者が出た。
隔離病棟に移された。
PCR検査をされて、陰性だったけれど、濃厚接触者だからということで、10日、また入院することになった。
死にたくて、死にたくて死にたくて死にたくてたまらなかった。
声にならなかった。「あ゛ぁ゛ぅ」って声しか出なかった。
問いかけられても返事も出来なかった。
しんどいねって言われた
しんどいよ。
どうしてこうも邪魔されるのかと思った。
もう歯がなくてよかった。ギブスを着けたままでよかった。抗生剤を飲み続けなきゃいけなくてもよかったんだよ。安心して退院をしたかった。
安心して退院することは、できなさそうだった。
死ねばいいのに、と思った。
その同室の結核の人も、どこかのコロナ患者も。
死ねばいいのに
私は何も悪くないのに
涙が止まらなかった。
結核の検査、すごく怖い。
だってあの人、あんなに咳をしていたんだもの
感染していたらどうしよう
抱えて生きていくなんてしんどいな
もういっそ死んでしまいたいと思った
かかっても治るものだけど、怖かった
トイレにいる時、どこかから羊文学のマヨイガが流れた。
涙が溢れて止まらなかった
パンツ、履いてないのに。
ずっと誰かに助けて欲しい
助けて欲しいよ
窓も無い部屋にひとりで閉じ込められて
しんどくてたまらない
涙がずっと止まらない
熱が出ちゃったらまた大騒ぎになるのに
泣くのを辞めれない
たった10日でも
死んだ方がマシだって思う
それとも死にたいって懇願していたから死神でも来ちゃった?
ねえ、誰のせいなの
もう私にいじわるしないでよ
もう私を赦してよ
きっと、苦しいから、このブログは見返すことは無いと思う
あーあ、不幸だな