死後について
人が死んだあとに、どうなるか考えていると自殺することが億劫になる。それは幸か不幸か、死後どうなってしまうのかなんて生きている人間には到底わからない。「悪い事をしたら地獄に行ってしまうよ」「あの人は良い人だからきっと天国に行ったんだね」「自殺をしたら地獄に行くんだよ」なんてたくさんの言葉があるけれど、死後どこに行くかなんて誰にも分からない、死の世界を考えるのは生きている人間であり、地獄があるのも天国があるのも生きている人間だけだから
人は死んだら、完全に無くなるんだと思うな。姿もそうだけれど、こんな感情も、思考も全部なくなって、死んで呪ってやるなんてことも出来ず、何も無くなる
人間は死んだら忘れられていく、声から、顔から、段々とうやむやになっていく。けどそんなの死んだ人からすればどうでも良くて、どれだけ死を美談にしてもそれは一方通行で終わり もうどこにもいないからね、笑えちゃうね。生きているなかで辛いことを誤魔化す、金、金、食、酒、娯楽。女、男、性。子供を産んで生きる理由を無理やり作り、そうして生きている。なんとか生きながらえようとね。だって死ぬのは怖い。死んでしまったら、どこへ向かうかわからない。誰も分からないから。そこに発生してから人間は、終わることに壮大な不安を抱えて生きている。
死んだ後は極楽浄土なんていうことを研究者が発表したら、それから毎日数え終わらないような人間が自殺する、という映画を見かけたことがあるけれど、それは人間の本質だと思った。
生きていることより死んだ方が何倍も楽で何倍も素敵だっていうことが分かれば、日本で毎日どれだけの人が死ぬだろうね。
流行りのウイルスより倍以上多いんじゃないかなぁ
人は生きている限り死を恐れる、時には死んだ人を美しく見立てたり、逆に怖がって霊にしたり近寄らなかったり。老衰で死ぬこと以外、死ぬことは不幸だと、可哀想にしないと自分が生きていけなくなっちゃうから
なんというか、どこかの研究者が 死んだ後は極楽浄土ですよ なんて発表してくれることを願いつつ生きるしかないんですよね、やっぱり。